【心得13】絶対に行なってはいけない改善

安全が損なわれることと、お客様に不利益になる改善は、絶対に行なってはならない。

 社員皆で改善案を出し合いながら改善活動を進めて行くと、「こうしたら楽になる」とか「一手間減らせる」といったアイデアがたくさん出てくるようになる。

 作業が少しでも楽になることは大変喜ばしいことだ。楽になればスピードも上げられるし、品質も安定して良くなるし、手間が減ればコストも下がるし作業者も疲れない…といいことずくめである。

 ただし、手間を減らしたことで作業者の安全が損なわれるとしたら話は別だ。万一、事故を起こしたら、作業者と会社の未来が無くなるかもしれない。安全はすべてにおいて優先される第一条件だ。また品質や納期などを含めて、お客様に少しでも不利益になるとしたら、それは改善とは言わない。単なる省略であり、むしろ改悪である。

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